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User Attribute Matchingについて

目次

UAM(User Attribute Matching)とは

User Attribute Matching(IPアドレスに基づくユーザ属性推定システム)とは、匿名化されたユーザ識別子とIPアドレスのもつ属性からユーザ属性を推定し、「同一ユーザが利用したと推測されるIPアドレスに対してユーザ属性を付与する技術」です。

最初に、インターネットにアクセスしたユーザの属性を判別します。

上図では、匿名化されたユーザ識別子を利用して、ユーザ属性の推定を行っています。一般的に同じコンピュータでインターネットを利用する場合、一意のユーザ識別子が発行されます。そのユーザ識別子とIPアドレスの組み合わせの利用頻度を分析し、ユーザ属性を推定します。これにより、ユーザ識別子にユーザ属性を紐付けることができます。

次に、ユーザ識別子にユーザ属性が紐付いたリストを利用し、同一ユーザが単独で利用したと思われる他のIPアドレスに、属性の更新を行います。この時、モバイル回線は更新対象とせず、固定回線判定のIPアドレスだけを更新します。更新時のルールとして、すでに組織情報が付与してあるIPアドレスに対しては、より信頼のおける別手法の判定結果が付与されているため、更新されません。

この技術により、これまで組織属性が不明だったIPアドレスに対して、組織属性を付与することができるようになりました。さらに、地域判定として都道府県レベルで判別が不明だったIPアドレスに対し、より正確な地域の判定結果を割り当てることが可能になりました。

当社で動的IPアドレスの保持期間を利用回線ごとに分析した結果、7割超える固定回線で、15日間経過しても同じIPアドレスが割り当てられていることが判明いたしました。
■動的IPアドレスの保持期間調査
https://livra.geolocation.co.jp/iplearning/872/

この分析結果を元に、本技術によって属性をつけたIPアドレスは、最長15日間情報を維持する仕組みを適用しております。
※違う場所、違う組織での利用が確認された場合は、15日未満でも最新の情報へ更新いたします。

User Attribute Matching で判定されたIPアドレスの見分け方

本技術は、IPアドレス利用者の中から、一番関連性が強いと推測したユーザの属性値を紐づけております。従来の技術(逆引き結果や公開情報によってIPアドレスの属性値を判別)では、ユーザ属性が難しかったIPアドレスも対象としているため、ユーザ割り当ての変更が多く、数日で属性値が変わる場合がございます。

アクセス解析等を行う際、属性値の推測方法によって、データの見方を変えたり、取捨選択したい場合、CF値を使用することで実現が可能です。

■CF値について

本技術によって、地域もしくは組織のどちらかで属性値が紐づけられた場合、どこどこJPの返却結果に含まれる都道府県CF値(PrefCF)に「10」、市区町村CF値(CityCF)に「5」をつけるようにしています。データ分析等を行う場合は、CF値も参考情報としてご活用ください。

CF値についてはこちらを参照ください。

「IPアドレスに基づくユーザ属性推定システム」特許を取得

当社では、上記でご説明させていただいた「User Attribute Matching」を「IPアドレスに基づくユーザ属性推定システム」として特許を取得しております。
特許の詳細は下記になります。

発明の名称:IPアドレスに基づくユーザ属性推定システム
特許登録日:平成31年2月22日
特許番号:特許第6484767号
特許権者:株式会社Geolocation Technology

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