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IPアドレスに紐づけられた情報と活用方法(環境編)
IPアドレスからわかる接続環境情報
ユーザの利用している回線種別や、プロキシサーバの利用有無をIPアドレスから判定することができます。
これらの情報は、オンラインバンキングやオンラインゲームの認証、不正なアクセスの検知など、オンラインセキュリティの場面で活用されています。
回線種別情報の活用
ネットワーク機器のホスト名や機器同士の繋がりを調査する中で、地域情報と同様に、回線の種類を特定することができます。
アクセスユーザがFTTH(光回線)なのか、ADSLなのか、CATVなのかという情報をIPアドレスから判定することができます。
大容量回線の発展過渡期には、回線種別によってリッチコンテンツ(動画など)を表示するか、より容量の小さな画像やテキストを表示するかというコンテンツの切り替えを行っていました。
FTTHやADSLが浸透した今日では、「ISPを併用したり、頻繁に切り替えたりすることはない」という特性を生かし、オンラインバンキングなどの不正対策に活用されています。普段と異なる環境からのアクセスを検知する「リスクベース認証」では、回線種別が認証要素として活用されています。
プロキシサーバを経由したアクセスを検知
「Proxy」は「代理」という意味です。プロキシサーバとはその名の通り、あなたの代理として他のサーバと通信するサーバのことを指します。
コンピュータがWebサーバにアクセスすると、IPアドレスをはじめとした情報がアクセスログに記録されます。しかし、コンピュータがプロキシサーバを使ってWebサーバにアクセスした場合、Webサーバのアクセスログにはプロキシサーバの情報が残り、プロキシサーバにアクセスしたコンピュータの情報は残りません。この特性を悪用し、自分の身元を隠匿する目的でプロキシサーバを利用するユーザも存在します。
また、国外からアクセスを許可しないWebサイトに対し、国内にあるプロキシサーバを経由することで網の目をかいくぐろうとする場合もあります。これでは、Web上の放映権・配信権が侵害されてしまいます。
株式会社GeolocationTechnologyでは、プロキシサーバのIPアドレスを収集した「プロキシサーバリスト」を提供しています。これを活用することで、プロキシサーバ経由のアクセスを検知しアクセス制御などの対策が可能です。
まとめ
- IPアドレスから、ユーザの利用している回線種別や、プロキシサーバの利用有無を判定できる。
- 回線種別情報は、ユーザ認証や不正検知の分野で活用されている。
- IP Intelligence技術により、プロキシサーバを経由したアクセスを検知することができる。