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ジオターゲティング広告とは?仕組みやできること、配信時の注意点を解説

目次

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集客や販促、知名度向上のためのマーケティング手法として、「ジオターゲティング広告」が注目されています。

ジオターゲティング広告を活用すれば、ユーザーの位置情報を解析し、特定のエリアに対して有効な広告配信を行うことが可能です。

今回は、ジオターゲティング広告が具体的にどのような手法なのかわからない、という方に向けて、仕組みやできること、効果的に活用する方法、注意点などを紹介します。

効果的な施策を行うために気をつけたい点についてもまとめているので、合わせてご覧ください。

■この記事でわかること

  • ジオターゲティング広告の概要と仕組み
  • ジオターゲティング広告でできること
  • ジオターゲティング広告施策のポイント

ジオターゲティング広告とは?

ジオターゲティング広告とは、PCやスマートフォンでインターネットに接続したときの位置情報を解析し、特定のエリアに対して広告配信を行うマーケティング手法を指します。

以下、ジオターゲティング広告の仕組みや、Google広告との違いを解説します。

位置情報を取得する仕組み

ジオターゲティング広告で活用する位置情報には、以下のようにいくつかの種類があります。

  • GPS
  • ビーコン
  • IPアドレス
  • Wi-Fi

それぞれの仕組みや精度、特徴について見ていきましょう。

GPS

GPS(Gloal Positioning System)はスマートフォンやカーナビをはじめ、高齢者や子どもの見守りアイテム、盗難防止アイテムなど、幅広い機器に使用されています。

GPSは、人工衛星からデータを受信することで位置情報を計測しており、精度の誤差は数十cm~数mといわれています。

GPSを用いることで、対象がどこからアクセスしているのか、接続することが多い場所はどこなのかといった情報を得ることが可能です。

移動履歴から行動範囲もわかるため、広範囲のエリアターゲティングが行えます

ビーコン

ビーコンとは、近くの端末に情報を発信できる機能で、スマホやタブレット端末などに備え付けられています。

Bluetoothをオンにしたスマートフォンを介して位置情報を取得する、BLE(Bluetooth Low Energy)規格を搭載したビーコンが広く使われています。。

建物や店舗内に搭載した機器が中心となるため、GPSほど広範囲での発信は難しいものの、機器によっては誤差わずか1m以内といったマイクロロケーションが可能です。

店舗を訪れたユーザーにクーポンを配布する、建物内での位置情報を知らせるといった形で活用されています

IPアドレス

IPアドレスは、スマートフォンやPCなど、ネットワーク上の機器に割り当てられるナンバーを指します。

住所のような役割を持っており、通信相手を識別することが可能で、固定のIPアドレスを利用している場合には、特定の企業や業種を指定できます。

GPSに比べれば精度は下がりますが、アクセスするユーザーすべての位置情報が取得でき、より網羅性の高いデータ収集が可能です。

昨今の、サードパーティCookieに対する規制の影響も受けないため、Cookieレス時代のネット広告配信に適したターゲティング手法といえるでしょう。

Wi-Fi

スマートフォンやPCなどの端末側でWi-Fiをオンにしていると、Wi-Fiのアクセスポイントに自動で接続され、位置情報が推定できるようになっています。

位置情報の誤差は数m〜数十mほどで、GSPで取得したデータと合わせて活用することで、より精度の高いターゲティングが可能になります。

公共の場に設置されたWi-Fiを用いるため空間的な精度に優れ、GPSには劣るものの時間的連続性も高いので、効果的なターゲティングが行えるでしょう。

駅や商店街など、特定の範囲での位置情報の推測には、非常に利便性の高い手法です。

関連記事:ジオターゲティングとは?仕組みやメリットを解説

 

Google広告との違い

Google広告でも、エリアを指定した配信は可能ですが、GPSやビーコン、一部のIPアドレスを活用したジオターゲティング広告の方が、より細かくエリアを設定して配信できます

Google広告は、ユーザーの検索履歴や地域など、Googleが収集したデータの中から配信エリアを設定しますが、その範囲が半径1km〜とややアバウトです。

対してジオターゲティング広告は、GPSやIPアドレスなどから位置情報を割り出しているため、数m〜数十m単位で配信エリアの指定が可能です。

また、Google広告は自由な予算設定が可能ですが、ジオターゲティング広告は、出稿する媒体によっては最低金額が設定されている場合があるため、事前によく確認しておきましょう。

ジオターゲティング広告とGoogle広告との違いについて、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

関連記事:Googleのジオターゲティング広告とは?設定方法や活用方法を解説

ジオターゲティング広告でできること

ジオターゲティング広告でできることとしては、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 商圏エリアへフォーカスした広告配信ができる
  • ターゲットを絞ることで広告費を削減できる
  • 潜在顧客への有効的なアプローチができる
  • ユーザーが実際に店舗に訪れたかを把握できる

順番に見ていきましょう。

商圏エリアへフォーカスした広告配信ができる

ジオターゲティング広告は、細かなエリア指定ができるため、商圏エリアにピンポイントで広告配信が行えます

たとえば特定の店舗を指定した場合、「その店舗の半径〇km圏内」のように設定することで、該当するターゲットにアプローチできます。

ユーザーにとっても、自宅や活動エリア付近の店舗情報が受け取れるため、非常に利便性が高い広告になるでしょう。

ユーザーが生活する地域とまったく関係のない広告が配信されることもないので、ターゲットが広告にストレスを感じてしまう心配もありません。

ターゲットを絞ることで広告費を削減できる

配信エリアを絞ってターゲットにアプローチできれば、それ以外への広告配信を大きく減らすことが可能になります。

広告配信では、対象となるユーザーの範囲を広く設定すると、その分費用も多くかかるため、やみくもに配信すると費用対効果が悪化しかねません。

そのため、ターゲットを絞り込んで、顧客化の見込みが少ないユーザーへのアプローチを極力減らし、効率的に広告配信することが大切です。

位置情報を活用すれば、ユーザーが過去に訪れた場所や、活動エリアが推測できるので、見込み顧客に的を絞った広告施策が実施でき、広告費の無駄を削減することにつながります。

潜在顧客への有効的なアプローチができる

ジオターゲティング広告は、ユーザーの行動履歴を追うことができるため、潜在顧客への有効なアプローチが可能です。

行動履歴や検索履歴からユーザーの属性を指定した広告配信は、効果的に潜在顧客を顕在化できます

たとえば、過去に「海外旅行」について検索している人に対して、ユーザーの居住地発着の海外旅行プランを訴求すると、潜在顧客への効果的なアプローチになるでしょう。

検索履歴や行動の傾向などを、蓄積されたさまざまなデータと組み合わせることで、より細かくターゲットを絞り込むことが可能です。

ユーザーが実際に店舗に訪れたかを把握できる

ジオターゲティング広告では、広告を配信したユーザーが実際に店舗に訪れたのかどうかを把握できるため、広告配信の効果測定にも利用できます

また、来店したユーザーがどんな行動をとっているのかを分析することで、新たなユーザー層の発見にもつながるでしょう。

広告を配信したユーザーのCVRや、来店までの経路、行動履歴など、さまざまな角度から分析できるので、より効果的な改善を行うことが可能です。

広告の配信が来店に結びつかない場合は、訴求ポイントがずれていたり、そもそもターゲット設定にミスがあったりする可能性があるため、見直す必要があるでしょう。

ジオターゲティング広告の効果的な活用方法

ジオターゲティング広告の有効な活用例として、以下の3点を紹介します。

  • 実店舗への集客
  • ターゲットに明確なユーザー像がある広告配信
  • 既存顧客の分析や潜在顧客の発掘

導入を検討する際の参考にしてください。

実店舗への集客

ジオターゲティング広告は、配信範囲やターゲットを絞って発信ができるため、実店舗を持つビジネススタイルの集客に向いています

店舗を訪れるユーザーの層や行動など、さまざまなセグメントを分析し、ターゲットに向けて的確な広告を配信し、来店を促します。

「店舗から〇m〜〇kmに居住する世帯」や「特定の行動履歴のあるユーザー」など、分析で明らかになった顕在層に向けて配信することで、効果的に集客できるでしょう。

広告を受け取ったユーザーの行動にどのような変化があったのかを確認しながら、集客につながる施策の改善が実行できます。

ターゲットに明確なユーザー像がある広告配信

配信先となるターゲットに明確なユーザー像がある場合は、ジオターゲティング広告が向いています

ターゲットが明確であれば、行動パターンや好むコンテンツを絞り込み、高い確率で受け取ってもらえるよう、配信時間を設定することも可能です。

たとえば、「30〜40代の主婦」をターゲットとした場合、朝食の準備や家事で忙しい午前中は、広告配信に適していないといえるでしょう。

位置情報から取得したデータや公的な情報を用いて、しっかりペルソナを設定することで、ターゲティング広告の効果を最大限に高めます。

既存顧客の分析や潜在顧客の発掘

特定の店舗を利用している既存顧客の行動履歴を分析することで、ターゲット層の興味関心や、どのような場所に訪れているのかなどのデータを収集することができます。

収集したデータを基に顧客モデルを作成することで、これまでアプローチできていなかった潜在顧客の発掘が可能になります。

また、店舗に来店してくれているお客様の趣味趣向がわかれば、顧客の満足度アップに向けた運営方針の改善などに役立てることができるでしょう。

このようなアプローチは、アナログの広告手法やリスティング広告では難しく、ジオターゲティングならではの効果といえます。

関連記事:ジオターゲティング広告の活用事例を詳しく解説

ジオターゲティング広告を活用する際のポイント・注意点

ジオターゲティング広告には、さまざまなメリットがありますが、位置情報の取得方法や配信範囲が適切でないと、大きな効果が得られない可能性があります。

以下、ジオターゲティング広告を活用する際の注意点・ポイントについて解説します。

広告媒体の位置情報の取得方法に注意する

先述のとおり、位置情報の取得方法は大きく「GPS」「ビーコン」「IPアドレス」「Wi-Fi」の4つがあります。

このうち、Wi-FiやBeaconは、ユーザーがWi-Fi、Beaconと接続する必要があるため、取得できるデータの量は少ない傾向にあります。

効果的にジオターゲティング広告を配信したいのであれば、取得できるデータの総量が多いGPSやIPアドレスを選ぶのがおすすめです。

ただし、さまざまなデータが取得できても、それだけで効果の高い広告配信ができるわけではないので、継続して検証や改善を行っていくことが大切です。

配信範囲やターゲットを絞りすぎない

ターゲティング広告の施策では、ターゲティングの自由度が高いゆえに、対象や配信範囲を過度に絞り込んでしまうといったミスが起こりやすくなります。

ターゲットを絞りすぎると、収集できるデータが少なくなりすぎて、十分な配信結果がでない恐れがあるため、むやみに絞りすぎないことが重要です。

また、配信範囲を絞りすぎたために、本来ターゲットになりえたはずのユーザーを取りこぼしてしまう可能性もあるため、気をつけましょう。

最初からピンポイントで広告配信するのではなく、検証を重ねながら配信範囲を調節していく必要があるでしょう。

精度の高いジオターゲティングをしたいなら「どこどこJP」へ!

ジオターゲティング広告は、集客や認知拡大に効果的な広告配信手法で、特定の範囲に対して高い精度の広告配信ができるため、ターゲット層へ効率よくアプローチができます。

近年は、Cookie規制の影響でWeb広告の配信が困難になりつつありますが、「どこどこjp」では、ユーザーのIPアドレスを基に位置情報を取得しているため、規制の影響を受けずに広告施策を実施できます。

IPアドレスを用いたジオターゲティングは、広告と合わせてWebサイトにも実装するとより効果的です。ジオターゲティング施策に興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

また、広告の配信だけでなく、ターゲットの設定や結果のレポートまで、運用をまるごと承る「バナージャック」サービスもあります。

はじめての広告出稿で、設定や費用に不安がある方は、「広告費のみ」でご利用いただけるバナージャックがおすすめです。

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